7月2日に作家デビューをすることになりました
- yuriko
- Jun 20, 2021
- 6 min read
Updated: Jun 22, 2021
作家デビュー!✨
…と、言っても自費出版ですが…
で、あったとしても、私がお話を書いて出版するなどということは考えたこともありませんでした。
それは、特別な方々だけの世界の出来事で、お話を書いたこともないど素人がその世界に触れることさえもするものではないと思っていました。
お話の構成も表現も「さすがはど素人!」というだけあって、数年経って見返したとき、顔から火が出るのではと思います。
でも、今の私にとってはこれが精一杯で、私なりにあれこれとアイデアを出して、それなりに苦しんで生み出した作品でもあるので、どんなにひどい内容であったとしても、私にとってはこの短編小説は我が子のようでもあり、頑張ったなぁ、よく書ききることができたなぁ、という達成感や自分に対する労いの感情がわいてきます。
[短編小説を書くことになったきっかけ]
お話を書くことになる1年ほど前、私は気持ちがひどく落ち込む期間がありました。
その期間は結構長くて、精神が不安定になっていました。
気持ちが落ち込んでいることをSNSに投稿したところ、心配してくださるメッセージが届きました。
時々私がSNSに投稿していたお話風の記事についても触れてくださいました。
その方が経営されているカフェにプロのライターさんを毎月お招きしているので、文章を書くことに興味があったらお話を聞きにいらっしゃいませんか、というようなお誘いをいただきました。
その時の私は、気持ちが不安定で誰にも会いたくなかったのでお断りしました。
年が明けて数ヶ月経った頃に気持ちが安定し、昨年いただいたメッセージを思い出しました。
メッセージを再度読み返していると興味がわきワクワクとしてきたので、プロのライターさんのお話を聞きにカフェに伺うことにしました。
そこで、自費出版のお話を伺いました。
これが、短編小説を書くことになったきっかけです。
[私にはできない]
私は、創作(小説)の書き方などが学べると勝手に思い込んでいました。
しかし、そうではなく、ビジネスやハウトゥをテーマにした内容の学びやサポートをしていただけるというお話でした。
私にはそれらをテーマにして書くネタを持ち合わせていませんでした。
書くとしたら創作もののお話です。
子どもの頃、詩や絵本や漫画を描いたり、当時は星新一さんが好きで、ショートショートのまねごとをしてひとつだけ書いたことがありますがそれだけです。
いつか小説を書いてみたいという淡い憧れはどこかにありました。
だから、それが学びたくて伺ったのです。
私が勝手に思い込んでいただけなのですが、正直、がっかりした気持ちになりました。
自費出版なので、小説を書いて出版をすることはできると言っていただいたのですが、子どもの頃、課題で感想文を書くための読書以外に本を読む習慣もありませんでしたし、何の学びもなく書ける自信がありませんでした。
だから、お話を伺って、私にはできないと思いました。
[チャレンジ開始]
帰宅をしてしばらくすると、がっかりした気持ちの奥の方に、ワクワクとした感覚があるのを感じました。
出版をするしないに関係なく、書くというチャレンジをするだけでもしてみるのはどうだろう?
という囁き声が聞こえてくるようでした。
そうなると、この囁き声を無視することはもうできません。
チャレンジ開始です!
とは言っても、何をどのように書いたらいいのか、さっぱりわかりませんでした。
どうしたらいいのだろうかとあれこれ考える日が続いたある日、アイデアがわいてきました。
「突然、抱きしめられる映像が頭の中に映り、しかも映像だけではなく感覚も伴っていたとしたら……」
私は、いてもたってもいられなくなり、パソコンを開いて、モニターを見つめ、キーボードに指をのせました。
主人公が戸惑っているイメージが、私の頭の中に映し出されました。
私は主人公になりきって、自分が体験したことを少し興奮気味になりながら親友に打ちあけている最中であるかのような感覚を得ながら文字を入力し始めました。
何日もかけてひとつのお話を書き終えました。
このお話を息子に読んでもらったのですが、息子からの返事は「読んだよ」のひとことだけでした。
つまらなかったんだな、と私は感じました。
やっぱり私には無理だったんだ。
と、チャレンジをすることをやめようと思いました。
……「やめよう」と思ったのですが、時間がたつにつれ、私の奥に再びワクワクとした感覚があるのを感じ始めました。
「やっぱりチャレンジを続けたい!」
この最初にチャレンジで書いたお話は、短編小説の中の2話目『妄想からはじまる恋の話』のもとになりました。
さて、チャレンジを続けようと思ったのはいいが、このあとはどうしたらいいものかわかりませんでした。
そこで、何かしらのヒントを得るために、今までSNSに投稿したお話風にした記事を探して、それらをプリントアウトしてみました。
そのプリントアウトしたものをプロのライターさんに見ていただいて、アドバイスをいただこうと思いました。
見ていただいたところ、この続きが読みたいと言ってくださったものがひとつありました。
それは、出だし部分だけを書いたもので、私の中では完結しているものでしたが、その続きというものを書くチャレンジをしてみようと思いたちました。
それが、1話目の『初夏の色ごと』です。
当初、イメージしていた内容とは全く異なるお話になってしまったのですが、イメージしていた話はどうしても書けなかったので、書き直すことをせず、このままでいくことにしました。
このあとの展開については、短編小説の「あとがき」に記してあります。
よかったら、お手にとって覗いてみてください。
子どもの頃から小説を読む習慣もなく、学んでもいない、ど素人が書いた初短編小説にしてデビュー作。
でも、こんな私でも出版をすることができました。
お話を書いて出版してみたいけど私には無理だと思っていらっしゃったり、ひそかに出版したいという淡い憧れを持ったりするかたがいらっしゃいましたら、こんなレベルでもいいんだというふうに感じていただいて、夢に向かってチャレンジをする一歩を踏み出す勇気やきっかけに繋がったら嬉しく思います。
●書籍タイトル
『初夏の色ごと』

●著者名
兎月ゆり(ウツキ ユリ)
●編集
前田こうじ(マエダ コウジ)
●発行所
株式会社まんがびと
●収録作品
1話目:「初夏の色ごと」
2話目:「妄想からはじまる恋の話」
3話目:「約束」
4話目:「水曜日の幽霊」
●取扱書店
Amazon(電子書籍/紙書籍)
楽天ブックス(電子書籍)
紀伊国屋書店(電子書籍)
丸善ジュンク堂(電子書籍)
bookwalker
●書籍説明
シングルマザーが子どもを通じて出会った男性に抱く淡い恋物語と実生活のリアル、筆者が過去に見た夢、幽霊の出るアパートで一人暮らしをする大学生に起きた出来事など、恋愛を起点にうごめく仮想とリアルが絶妙にマッチした兎月ゆりの小説デビュー作。物語に登場する株式会社ZENALが開発した仮想現実を体験する装置ReX-dを取り巻く短編小説集です。
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